電子マネー決済の導入を考えたときに読むページ

電子決済マネー
この記事は約6分で読めます。

はじめに

電子マネーって種類が多すぎてよく判らないんだよね…。
このページではそんな事業者様に向け電子マネー決済導入の基本的な情報をご案内します。

電子マネー決済の基本

電子マネー決済の基本

そもそも電子マネーって何?

経済産業省が24年3月に発表した報告書によると、23年の電子マネー利用額は6.4兆円までに成長しおり、益々日常生活に浸透してきていると言えます。(※)

電子マネー決済とは、簡単に言えばデジタル化されたお金を使用して取引を行う仕組みです。利用者は事前に指定された方法で電子マネーをチャージ(入金)しておく必要があり、その範囲内で現金の代わりの支払いが可能となります。

電子マネー決済は即時決済が可能な場合がほとんどで、利用者は支払いデータと引き換えに商品やサービスを受け取ることができます。

以上のように電子マネー決済の基本原則は、事前チャージと即時決済がポイントとなります。

24年3月29日 経済産業省ニュースリリース より

電子マネーの種類と特徴

電子マネーの種類と特徴

多種多様な電子マネーとは?

電子マネーと一括りで言っても、その種類はとても多くそれぞれの特徴も異なります。代表的な電子マネーの種類とその特徴について見てみましょう。

交通系電子マネー:
具体的にはSuicaやPASMOなどがこれに該当します。主な利用目的は電車やバス、地下鉄などの乗車券やチケット代金の支払いです。そのため若年層での利用も多い電子マネーとなっています。

流通系型電子マネー:
具体的にはnanco、WAONなどが該当します。これは小売店での利用を主な目的としており、事前にチャージした金額内で買い物が可能な電子マネーです。

モバイル決済型電子マネー:
これはスマートフォンを利用して支払いを行う方法で、アプリを通じて支払い情報を送信することで決済が完了します。具体的にはApplePayやGooglePayなどが該当します。こちらは世界中で使われています。

QRコード決済型電子マネー:
具体的にはPayPay、楽天ペイ、LINE Payなどが該当します。QRコード決済も基本的にスマートフォンを媒介することがほとんどです。利用者のスマートフォンでQRコードを表示させるタイプと、店舗のQRコードを利用者のスマートフォンで読み込み決済するタイプの2タイプがあります。しかし、いずれの場合にもスマートフォンが必要となります。

これ以外にも地域限定型やイベント限定の電子マネーなど多種多様に広がっています。

電子マネー決済導入のメリットとは?

電子マネー決済を導入するメリット

導入するとどんなメリットが?

もし電子マネー決済を導入した事業社にはどんなメリットがあるのでしょうか?
これは業種業態によって若干異なりますが、一般的には以下のようなメリットが考えられます。

・レジの混雑軽減
・釣銭対応、ミスの解消
・現金の盗難、紛失リスクの軽減
・売上管理業務の簡易化
・経理会計業務の効率化
・販売機会損失の軽減
・顧客単価の向上

以上のように、業務効率化やリスク軽減、売上機会の向上などのメリットが電子マネー決済導入事業社には期待できます。

電子マネー決済利用顧客のメリットとは?

電子マネー決済利用顧客のメリットとは?

利用顧客にはどんなメリットが?

一方で利用する顧客側のメリットも考えてみましょう。
これも利用シーンにより若干異なりますが一般的には以下のようなメリットが見込まれます。

・レジ待ちの緩和
・現金や財布を持ち歩かなくて良い
・衛生的で盗難や紛失リスクが軽減
・ポイント還元などの特典
・利用履歴のデータ管理が可能

このように利用者にとっては、便利で安全、そしてお得な決済手段として多くのメリットが電子マネー決済には存在します。

電子マネー決済の導入手順

電子マネー決済の導入手順

どんな手順で導入したら良い?

電子マネーには多くの種類があり導入も複雑そうに感じるかもしれません。しかし、実はとても簡単です。

それは「決済会社」との契約です。この決済会社1社と契約するだけで、多くの電子マネーへの対応が可能となります。しかも多くの場合、電子マネーだけでなくクレジットカードなどの対応も同時にできてしまいます。

先ずはそのような決済会社の情報を調べてみましょう。決済会社の選定では複数社から情報を取り寄せ比較検討することをおすすめします。

決済会社を選んだら契約をし、決済会社から提供される決済端末やシステムを設定し利用開始です。導入までの期間目安は決済会社によって異なりますが、1ヵ月程度を考えておけばよろしいかと思います。

たったこれだけのステップで電子マネー決済に対応が可能です。

決済会社選びのポイント

電子マネー決済会社選びのポイント

どこの決済会社が良い?

決済会社選定の際のポイントをご紹介します。これは自社の業種業態などで優先順位が変わるかと思いますが、参考にしてみてください。

使える決済の種類:
使える電子マネーの種類がどれくらいあるのか確認しましょう。また電子マネー以外のクレジットカード決済などに対応している決済会社も多数ありますのでどちらも確認してみましょう。

決済手数料:
決済利用ごとに発生する手数料です。売上金額の一定割合が手数料として引かれます。これが具体的に何%なのか確認しましょう。特に粗利率が低い事業体においては利益を圧迫しますのでとても重要です。

初期費用・月額費用:
導入時の費用と月額固定費です。最近は無料の決済会社も多数あります。しかし、その分手数料が高い可能性もありますので注意です。もし、自社の決済額が多く見込まれる場合には、多少固定費が高くても手数料が安い方がメリット高いと予想されます。

支払いサイクル:
電子マネー決済は即時現金が入金されるわけではありません。決済会社の定める一定のサイクルで入金されます。これはキャッシュフローに影響を与える部分なのでこちらも重要なポイントです。

その他、導入までの期間やシステムの使いやすさ、サービスの拡張性、サポート体制なども重要です。複数の決済会社から比較検討し最適な会社を選択してください。

まとめ

多くの電子マネー決済はタッチして瞬時に支払いが完了するため迅速で便利です。そのため、タイムパフォーマンスを求める現代人にとって有効なツールで今後も利用比率は拡大すると予想されます。

電子マネーは種類も多いので導入は一見複雑そうに見えます。しかし実際には非常に簡単です。是非この機会にご検討ください。