QRコード決済の導入を考えたときに読むページ

QRコード決済
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はじめに

QRコード決済が増えてるみたいなんだけどどうやって導入するの?
このページではそんな事業者様に向けQRコード決済導入の基本的な情報をご案内します。

QRコード決済の基本情報

経済産業省が24年3月に発表した報告書によると、コード決済(QRコード決済やバーコードを用いた決済)は19年から急拡大し、23年の利用総額は10.9兆円にまで到達し、キャッシュレス決済ではクレジットカードに次いで第2位となりました。(※)

QRコード決済には大きく2つのタイプがあります。
店舗側のQRコードを消費者のスマートフォンで読み込んで決済する「店舗提示型」と、消費者側がスマートフォンでQRコードを表示し店舗側がバーコードリーダーでスキャンして決済する「顧客提示型」です。

どちらも共通しているのがQRコードとスマートフォンを利用する点であり、現金を持ち歩く必要がなくスピーディーに決済ができるため急速に利用者が増えています。

※ 24年3月29日 経済産業省ニュースリリース より

QRコード決済の種類と特徴

QRコード決済は、その方式や提供元によって様々な種類が存在します。代表的なQRコード決済サービスとその特徴をご紹介します。

1. PayPay(ペイペイ)

PayPay(ペイペイ)は、ソフトバンクとLINEヤフーの合弁会社であるPayPay株式会社が提供するQRコード決済サービスです。ポイント還元やキャッシュバックなど大型キャンペーンを展開することが多く、現在国内で最も利用者の多いQRコード決済となっています。

2. LINE Pay(ラインペイ)

LINE Payは、LINEアプリ内に組み込まれた支払いサービスです。これはLINEユーザー同士での送金や、加盟店でのQRコード決済が可能です。国内最大のメッセージアプリLINEの生活圏に組み込まれているため、ユーザーの利便性が高い点が特徴です。

3. 楽天ペイ

楽天ペイは、楽天グループが提供するQRコード決済サービスです。楽天カード会員や楽天ポイントユーザーに特に人気があり、楽天ポイントの還元率が高いことが特徴です。

4. d払い

d払いは、NTTドコモが提供するQRコード決済のサービスです。d払いを利用すると、支払い金額に応じてdポイントを貯めたり、支払いに利用したりすることができます。チャージ方法は、指定の銀行口座やコンビニ、クレジットカードの他に、NTTドコモの携帯電話料金と一緒にまとめることもできます。

QRコード決済導入のメリットとは?

QRコード決済を導入した場合の事業社メリットを考えてみましょう。
業種業態によって若干異なりますが、一般的には以下のようなメリットが考えられます。

・レジ混雑の緩和
・釣銭対応の軽減、釣銭ミスの解消
・盗難、紛失リスクの軽減
・売上管理業務の簡易化
・経理会計業務の効率化
・販売機会損失の軽減

これらはQRコード決済に限らずキャッシュレス決済全般でもメリットとして考えられますが、QRコード決済はその中でも導入コストが比較的小さいことも事業社側のメリットとなります。

QRコード決済の利用顧客のメリットとは?

ではQRコード決済を利用する顧客側のメリットはどんなことがあるのでしょうか?

・ポイント還元やキャッシュバックが大きくお得
・レジ待ち時間の短縮
・現金や財布を持ち歩く必要がない
・現金の盗難や紛失リスクが軽減
・利用履歴のデータ管理が可能

上記に加え、割り勘などの場合の個人間送金を付帯していることが多く、QRコード決済は利便性にも優れています。

QRコード決済の導入手順

QRコード決済の導入を簡単に進めるためには決済会社の利用が便利です。

多くの場合、決済会社はQRコード決済以外のキャッシュレス決済も同時に提供しています。先ずはQRコード決済対応の決済会社を探してみましょう。現在多くの決済会社があります。

複数社の中から決済会社を選び契約をします。その後、決済会社から提供される決済端末や決済システムを設置し利用開始となります。申し込みから導入開始までの期間は決済会社によって異なりますが、目安として1ヵ月程度を見ておくと良いかと思います。

このように簡単なステップでQRコード決済は導入可能です。

決済会社選びのポイント

前述の通り決済会社は多数存在します。その中から最適な1社を選ぶためのポイントをいくつかご紹介します。

使える決済の種類:
どんなQRコード決済に対応しているか確認が必要です。QRコード決済以外にも、例えばクレジットカード決済や電子マネー決済に対応している場合がありますので、そんな決済に対応できるのか複数社から比較することをおすすめします。

決済手数料:
QRコード決済を利用するごとに発生する手数料です。売上金額の一定割合が手数料として引かれます。利益に直接影響を与える部分ですのでしっかりと確認しましょう。

初期費用・月額費用:
導入時の費用と月額固定費です。最近は無料の決済会社も多数あります。手数料と併せてこれらのコストも確認しましょう。

支払いサイクル:
QRコード決済は利用した即時現金が入金されるわけではなく、決済会社の定める一定のサイクルで入金されます。資金繰りに影響を与える部分なのでこちらも重要なポイントです。

その他、導入までの期間やシステムの使いやすさ、サービスの拡張性、サポート体制などもチェックし、複数の決済会社から比較検討し最適な会社を選択してください。

まとめ

QRコード決済は大手通信会社が深く関わって提供していることもあり、他のキャッシュレス決済に比べかなり大規模なポイント還元やキャッシュバックを実施することが多いようです。そのため、利用者のメリットが非常に大きいことが特徴です。

その結果「どうせ購入するならQRコード決済を使える店舗で」と消費者心理が働くことは当然の流れであり、対応店舗とそれ以外では売上げに大きな影響となる可能性があります。

簡単な手順で導入できるQRコード決済、この機会にぜひ導入ご検討ください。