イベント・催事でクレジットカード決済導入を考えたときに読むページ

イベント・催事
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はじめに

フェスやマルシェにイベントや催事などの非常設型店舗でもキャッシュレス化の波は来ています。
このページではイベント事業社様に向け、クレジットカード決済導入の基本的な情報をご案内します。

イベント・催事におけるクレジットカード決済の必要性

経済産業省が23年に発表した報告書(※)によると日常生活において「7~8割程度以上キャッシュレスを利用する」と回答した人が全体の54%となっており、キャッシュレス決済が広く浸透してきたことが判ります。

そんなキャッシュレス決済の中でも、以前から世界中で最も利用されているのがクレジットカード決済です。言わば世界で最も使われている共通通貨のようなものです。

クレジットカード決済は飲食店や小売店などの店舗に限らずあらゆる業種で対応が進んでおり、イベントや催事など非常設型の店舗でも例外ではなくなってきています。つまりクレジットカード決済への対応は、利便性の向上ではなく、消費者のための必須条件とさえなってきているのです。

(※)2023年3月経済産業省 商務・サービスグループ キャッシュレス推進室「消費者実態調査の分析結果」より

イベント・催事でクレジットカード決済を導入するメリット

では、イベント・催事でクレジットカード決済を導入した場合にはどんなメリットがあるのでしょうか?

先ず第一に、決済の迅速化によるレジ待ち短縮です。クレジットカード決済では現金のやり取りが不要になります。計算や釣銭渡しなどミスの発生しやすい業務が不要となり、スムーズな販売が可能となります。釣銭を準備する必要もありません。

次に客単価の向上です。顧客は手持ち現金を気にしながら商品を購入する必要がありません。常設の店舗と異なり、今ここでしか買えない商品を購入したいと考える顧客は多く、現金決済に比べ買い控えなども軽減され自ずと客単価も向上します。

そして売上管理効率化です。クレジットカード決済は全て取引がデータ化されるため集計管理などの手間が大幅に軽減します。コンサートイベントなどで複数のレジを設置する場合などはかなり大きな効率化が見込まれます。

このようにクレジットカード決済は、イベント・催事の際にはたくさんのメリットをもたらす仕組みとなっています。

クレジットカード決済の顧客メリット

一方で、利用する顧客側にはどんなメリットがあるのでしょうか?

先ず大きなメリットとして、顧客は手持ちの現金を気にする必要がないという点があります。常設の店舗と異なり、一期一会の商品であれば多少の無理をしてでも手に入れたくなるのは当然の思いです。例え財布の中身が僅かでもクレジットカード決済が可能であれば手に入れることができるのです。これは大きな顧客メリットとなります。

そしてもう一つ、クレジットカード会社の提供するポイント付与やキャッシュバック特典などのお得なメリットがあることも重要です。どうせお買い物をするのであればよりお得にしたいと思うのは消費者の当然の心理です。これも大きなメリットとなります。

このような顧客がメリットを感じる体験は顧客の満足度を高め、次の機会でも利用したいという思いにも繋がります。

クレジットカード決済の手数料とコスト

クレジットカード決済を導入する際には主に以下のようなコストが必要となります。

初期費用:
クレジットカード決済用の決済端末費用やシステム導入費用です。決済会社によって価格設定は異なりますが、最近では無料で提供している会社もあります。

月額費用:
システム利用料や端末利用料などの月額固定費用です。料金体系は決済会社によって異なります。また、イベントや催事のように期間限定での利用の場合には専用のプランが設けられている場合があります。

決済手数料:
決済会社がカード決済ごとに徴収する手数料です。売上金額の一定割合が手数料として引かれます。手数料率はカード会社や決済会社によって異なりますが、3.5%前後が目安となります。

上記以外にも、インターネット環境を準備したり通信費などの別途コストがかかる場合がありますのでご注意ください。

クレジットカード決済の導入手順

一般的にクレジットカード決済を導入するまでの流れは以下のとおりです。

決済会社の選定:
はじめにクレジットカード決済サービスを提供する決済会社を選定します。
イベント会場や催事会場など店舗外で使えるサービスなのか、各種コストやプランはどうなっているのかなど、複数の決済会社の情報を比較検討し自社にとって最適な決済会社を選択しましょう。

加盟店契約:
次に、選択した決済会社とクレジットカード加盟店契約をします。契約前には加盟店審査があり店舗情報などを提出し審査申請をします。審査期間は決済会社によって異なりますが一般的には1ヵ月ほどですので、十分に余裕をもって契約をしてください。

端末やシステムの導入:
決済会社から提供される端末やシステムの設定をし利用準備を進めます。特に決済端末は、どのようなタイプであっても何らかの電源チャージが必要となりますので予め想定する必要があります。

社内研修後に利用開始:
操作方法や決済処理の手順などをスタッフに研修し利用開始が可能となります。通常操作だけでなく金額間違え時などの取消方法などもしっかりレクチャーしましょう。

また利用時に不具合が発生した時などに備え、予め決済会社には不具合対応窓口の有無や対応時間などを確認しておくことも重要です。

クレジットカード決済会社選びのポイント

イベント・催事にてクレジットカード決済を導入する際に最も重要なポイントは、非常設の店舗で利用可能なサービスと提供しているかということです。このような利用シーンでは全ての決済会社が対応しているわけではありませんので、先ずは利用可能かが重要なポイントとなります。

次に、屋外などで決済できるサービスか否かという点も重要なポイントです。例えばポータブル式の端末であったり、スマホで決済ができるような、そのような決済サービスを提供している決済会社を選ばなくてはなりません。

更に、もう一つ重要なポイントとして、申し込みから利用開始までの審査期間です。一般的にクレジットカード決済導入までに必要な期間は約1ヵ月です。イベント当日に使えなくては意味がありませんので、イベント当日までに間に合うような、導入までの時間が早い決済会社を選択することも重要です。

その他もちろん、手数料・月額費用・初期費用などのコストや決済金の支払いサイクルなども重要ではありますが、最優先すべきは「利用できる」という点になります。複数社から情報を取り寄せ比較検討してみてください。

まとめ

イベントや催事ので商品との出会いは一期一会です。顧客の立場で考えると、手持ち現金が理由で購入を諦めなければならないとするならば悔やんでも悔やみきれません。

是非、より多くの顧客の希望に応えるべくクレジットカード決済導入をご検討ください。