居酒屋がクレジットカード決済導入を考えたときに読むページ

キャッシュレスの導入
この記事は約6分で読めます。
お手軽価格の居酒屋なのにクレジットカード決済は必要?
このページでは居酒屋経営者様に向け、クレジットカード決済導入の基本的な情報をご案内します。

居酒屋でのクレジットカード決済導入の必要性

専門機関の調べによると、居酒屋の顧客単価は全国平均で4000円前後のようです。一方で、売上の大きい店舗と少ない店舗とでは顧客単価に1000円弱もの差があるようです。

つまり顧客単価向上こそが居酒屋事業における売上アップの最優先課題ということになります。

このような背景の中、最も手間なく低コストでできる施策の一つがクレジットカード決済の導入です。もしまだクレジットカード決済を導入していない居酒屋経営者様であれば売上アップの大きなチャンスです。

これからその点を更に詳しく解説いたします。

クレジットカード決済導入のメリットとは?

居酒屋を含め、飲食店でのクレジットカード決済導入には多くのメリットがあります。

先ず第一に顧客単価の向上です。
顧客は手持ちの現金を気にしながらの食事をする必要がないため、クレジットカード決済では客単価が上がりやすいと言われています。特に値の張る日本酒など提供しているお店ではカード支払いの可否が客単価に大きな影響を与える傾向があります。

次に機会損失の軽減です。
現在、多くの顧客は食べログなど口コミサイトやアプリを通じ店舗を探します。
その際にカード支払い可否が検索条件に含まれていることはご存じでしょうか?
つまり、クレジットカード決済に対応していない店舗は顧客の選択候補に挙がることもなく、気付かないうちに大きな機会損失をしている可能性があるということです。

それから訪日観光客の取り込みです。
最近は日本の居酒屋が訪日観光客にも大人気でSNSなどでも話題となっています。一方で現金支払いのみの店舗に対する不満の声も見られます。クレジットカード決済は世界中で最も普及している決済手段の一つであるため、海外からの観光客を取り込む上ではとても重要な対応策と言えます。

このように居酒屋でのクレジットカード決済導入には多くのメリットが見込まれるのです。

居酒屋向けクレジットカード決済サービスの種類と特徴

居酒屋事業向けのクレジットカード決済サービスには、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。

一つ目は、独立した汎用的なクレジットカード決済サービスです。一般的な小売店などでも利用されているタイプです。主な特徴として、導入が比較的容易であり導入コストも小さくて済みます。専用の決済端末を使ってクレジットカード決済を実施します。

もう一つは、飲食店に特化されたクレジットカード決済サービスです。これらは決済単体ではなく、飲食店運営のニーズに特化した機能やサポートを提供しています。例えばオーダー管理システムと連動していたり、POSレジと連動したりと非常なシステムです。ただシステム導入費用などが大きくなる可能性がありますので注意です。

クレジットカード決済サービスを選択する際には、現在の自社の規模や特性、顧客層、ニーズ、また将来的な展望を考慮し最適なサービスを選定することが重要です。

クレジットカード決済導入の手数料とコスト

居酒屋店でクレジットカード決済を導入する際に必要な主なコストをご紹介します。

初期費用:
クレジットカード決済用の決済端末費用やシステム導入費用です。決済会社によって金額は異なりますが、無料で提供している会社もあります。オーダーシステム連動など大規模なシステムを導入する場合にはそれなりの費用が発生すると予想されますのでご注意ください。

月額費用:
システム利用料や端末利用料などの月額固定費用です。料金体系は決済会社によって異なります。初期費用と同じく無料の会社もあります。こちらも大規模システム導入時にはそれなりの費用負担が予想されます。

決済手数料:
決済会社が取引ごとに徴収する手数料です。売上金額の一定割合が手数料として引かれます。手数料率はカード会社や決済会社によって異なりますが、居酒屋事業の場合3.5%前後が目安となります。

上記以外にも、インターネット環境の維持コストやタブレット端末を店舗側で準備しなくてはならない場合には別途コストがかかりますのでご注意ください。

クレジットカード決済の導入手順

一般的に居酒屋店にてクレジットカード決済を導入するまでの流れは以下のとおりです。

決済会社の選定:
はじめにクレジットカード決済サービスを提供する決済会社を選定します。
居酒屋業を含む飲食店は多くの決済会社で対応が可能です。複数の決済会社の情報を比較検討し自社にとって最適な決済会社を選択しましょう。

加盟店契約:
次に、選択した決済会社とクレジットカード加盟店契約をします。
契約前には加盟店審査があり店舗情報などを提出し審査申請をします。新規開店前で店舗がない場合には計画表などで対応できる場合もあります。審査期間は決済会社によって異なりますが一般的には1ヵ月ほどです。

端末やシステムの導入:
決済会社から提供される端末やシステムの設置をし使用可能な環境を整えます。レジ横などに設置するのが全体導線を考えた時に良いかもしれません。

社内研修後に利用開始:
操作方法や決済処理の手順などをスタッフに研修しいよいよ利用開始です。複雑な作業ではありませんが、アルバイトスタッフでもできるように研修は重要です。

また利用開始後に不具合が発生した時などに備え、予め決済会社には不具合対応窓口の有無や対応時間などを確認しておくことも重要です。

 

クレジットカード決済による顧客メリット

一般的に飲食店でのクレジットカード決済の導入は、顧客メリットが大きくリピーター増加に大きな影響を与えるといわれています。

先ず大きなメリットとして、手持ちの現金を気にしながら飲食をしなくて良いという点があります。特に人数の多い飲み会などでは金額も大きくなりがちで、お酒も入るためいちいち計算しながらというわけにもいきません。クレジットカード払いができれば顧客は安心して美味しいお酒に酔いしれることができます。

そしてもう一つ、クレジットカード会社の提供するポイント付与やキャッシュバック特典など、現金支払いでは得られないお得なメリットがあることも忘れてはいけません。これは言わば支払いを代表して行う幹事さんの最大メリットとも言えます。

これらの体験は顧客の満足度を高めリピート率を向上させる要因の一つにもなります。安心してお得に飲み会ができるお店として認知されれば、きっと「いつものお店」として選ばれることになるでしょう。

まとめ

「あの店すごく良いんだけど現金しか使えないんだよね・・・」といった会話もよく耳にします。

居酒屋で気の合う仲間と大いに楽しむ上で、手持ちのお金の心配をしないといけないとすれば大きなストレスです。自然とお酒の進むペースも落ちてしまいますし、2度目の足も遠のいてしまいます。

顧客に楽しい夜を提供するためにも居酒屋でクレジットカード決済の導入は必要なことの一つです。是非前向きにご検討ください。